人と空気の“間”を、撮る。

私の撮影では、

被写体を思い通りに動かしたり、
無理に感情を引き出したりすることはありません。

何かが起こるきっかけを提供し

その人(物)が、その場所に


「生きている」「在る」

状態を大切にしています。

「意図」と「偶然」のあいだで

写真は、
すべてを計算して作るものでも、
すべてを偶然に任せるものでもないと考えています。

光の向き、立ち位置、距離。
撮影において必要最低限の「意図」だけを整え、
あとは、その場に流れる空気や時間に身を委ねます。

人がふと立ち止まる瞬間。
言葉になる前の表情。
意味づけされる前の存在。

そうした
「意図」と「偶然」のあいだに生まれる瞬間を、
写真として残しています。

無理に“良い表情”を求めません

撮影の中で「笑ってください」と
お願いすることはほとんどありません。

それは、笑顔も、真剣な表情も、沈黙も、間も、

すべてがその人らしさの一部だと考えているからです。

撮られていることを忘れた頃に訪れる、
自然な呼吸の瞬間を大切にしています。

家族写真も、商業撮影も

家族写真、ポートレート、商品、建物。
撮影の対象が変わっても、
向き合い方が変わることはありません。

家族写真では、
「記念」よりも「時間」を。

商業撮影では、
「伝える」ことと同時に
「空気感」「佇まい」を大切にしています。

写真が前に出すぎず、長く使われ、
静かの印象に残り続けることを目指しています。

撮影の進め方

撮影は、
会話をしながら、
時には何も話さず、
その場の流れに合わせて進めていきます。

初めての方でも、
構える必要はありません。

「うまく写ろう」としなくて大丈夫です。
そのままでいてください。

最後に

写真は、
何かを説明するためのものではなく、
見る人がそれぞれの距離で向き合える

“余白”であってほしい。

その余白の中に、

被写体と、見る人と、そして撮る私自身が、
静かに並び立つ。

そんな一枚を、一緒に残せたらと思っています。